広島禁煙支援ネットワーク

たばこの健康障害

喫煙と消化器

喫煙は胃癌の発症危険性を高めるだけでなく、消化管機能にも悪影響を及ぼし消化性潰瘍の発症・再発の大きな要因になっています。
喫煙により胃粘膜膜の血流が減少することや、胃酸分泌が過多になることが原因と考えられます 胃潰瘍や胃癌と関係が深いピロリ菌の感染率も非喫煙者と比べて高いという報告があります。



1.喫煙量が多いほど、胃・十二指腸潰瘍発症の危険度は増します
 
「喫煙関連疾患 Illustated Book」より
喫煙量と胃・十二指腸潰瘍 急性胃潰瘍の内視鏡所見
喫煙量と胃・十二指腸潰瘍 急性胃潰瘍の内視鏡所見


2.禁煙は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療に効果を及ぼします
胃潰瘍の再発率(%)
禁煙だけで抗潰瘍剤を服用しない人 16.6%
禁煙と抗潰瘍剤を併用した人 15.3%
喫煙を続けた人 48.3%
はじめから人非喫煙だった人 18.4%
十二指腸潰瘍の再発率(%)
禁煙を厳守した人 19.2%
喫煙を持続した人 51.8%
はじめから非喫煙だった人 19.4%
並木正義:喫煙と胃・十二指腸潰瘍、五島雄一郎監修:眼で見る喫煙のリスクと禁煙指導法
 
胃潰瘍の再発防止に関しては「薬を飲むことよりもたばこをやめること」がより重要です。
1日60本以上の重喫煙者の胃潰瘍再発率は、70.0%との報告があります。
たばこやめると翌日頃から胃の調子が良くなるのが実感できます。
もっともそのため食事がおいしくなりつい食べ過ぎて、体重が増えがちなので注意が必要です。

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