広島禁煙支援ネットワーク
   

たばこの健康障害

たばこの煙は体の中でどうなる?

口唇・鼻腔 口腔内 咽頭・喉頭 気管・気管支 肺・肺胞

吸い込まれたたばこの煙"主流煙"の有害物質は一部口腔粘膜からも吸収されますが、更に深く侵入して行き肺内に達すると、肺胞を取り囲む毛細血管より血液中に取り込まれて全身を巡ります。肺に達した煙は再び吐く息と共に、口または鼻から外界に出て行き"呼出煙"として、たばこから立ち昇る"副流煙"とともに周囲に影響を及ぼします。

煙の通り道は絶えず有害物質に曝されるため、発癌の危険性が高まります。また炎症と組織破壊を招く結果、歯肉炎・気管支炎・喘息・肺気腫にかかりやすくなります。 肺胞から血液に取り込まれた有害物質は全身を巡り、様々な健康障害を引き起こします。

気管の構造


喫煙者の血液・尿・唾液・呼気中には高濃度にたばこ中の有害物質やその代謝物が検出されます。(表) また受動喫煙によってもこれらの数値が上昇することが知られています。

非喫煙者、喫煙者の生化学的検査平均値 (Jarvis M.ら,1984)
  非喫煙者
(100人)
喫煙者
(94人)
呼気中CO(ppm) 5.6 20.8
Hb-CO(%) 0.9 3.9
ニコチン(ng/ml)
血漿 0.9 14.8
唾液 4.8 672.5
尿 8.3 1749.9
コチニン(ng/ml)
血漿 1.5 275.2
唾液 1.7 309.9
尿 5 1391
チオシアン化物
血漿(マイクロモル/l) 50.8 122.9
唾液(ミリモル/l) 1.3 2.45
尿(マイクロモル/l) 74.8 154.9

【たばこ検査】

自分の体がCOやニコチンをどのくらい取り入れているか、客観的な数値を知ることが出来ます。
http://www1.sumoto.gr.jp/shinryou/kituen/kiki.htm

●呼気中CO濃度の測定

スモーカーライザーで簡単に測定できます。
非喫煙者では8ppm以下(多くは0-2ppm程度)ですが、喫煙者は高値となりたばこの本数が多いほど高くなります。実測してみるとヘビースモーカーでは80ppmを示す例もありました。呼気中CO濃度が半減するのに約5時間かかるので、喫煙者ではほとんど常に異常が認められます。
禁煙すると1日で正常値に回復するので禁煙の励みになります。

●尿中ニコチン、コチニン(ニコチンの代謝産物)の測定

ニコチェック
喫煙者の尿中ニコチンは右表のように、非喫煙者の200倍以上の高値を示します。


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